『くるま優先から人間優先の道路へ』

表紙写真『くるま優先から人間優先の道路へ』

くるま社会の転換をめざし,道路公害・自然破壊と闘ってきた全国の住民運動とその成果を一挙紹介。

  • 道路公害反対運動全国連絡会編
  • 文理閣(1999年11月)
  • 本体価格2,300円
  • ISBN 4-89259-342-7

目次

  • はじめに
  • 第1章 道路政策・道路環境政策は転換を
    1. 道路政策は将来を正しく見通していない
    2. 道路行政は情報公開と住民参加を末端まで保証せよ
    3. 道路環境政策は計画時点を重視せよ
  • 第2章 道路公害との闘い―多くをかちとったが、課題も山ほど
    1. 公害はなぜ改善されないのか―その現状と要因は
      1. 大気汚染の現況、被害、対策を検証する
      2. 騒音環境基準が改定された
    2. 環境アセスメントや情報公開は住民本位か
      1. 東京都のアセス法及び改正条例
      2. 大阪府と大阪市の環境影響評価条例
      3. 京都市の環境関連条例
      4. 環境アセス情報公開裁判の10年
    3. 苦しみに耐えて勝利した裁判―その成果と今後の課題
      1. 43号線の騒音公害裁判での最高裁判決と住民運動
      2. 大気汚染公害裁判の成果と今後の課題
    4. 行政訴訟や公害審査会調停は運動に役立つか
      1. 公害調停の効果と問題点
      2. 道路事業取消を求める行政訴訟と公害審査会への調停申請
      3. 道路建設阻止のための住民訴訟と民事訴訟
    5. 脱硝装置の設置を求めて
    6. 運動で計画の凍結、変更をかちとった
      1. 30年間凍結をかちとってきた東京外郭環状道路
      2. 高速川崎縦貫道―市は二期計画を「保留事業」に
      3. 大橋ジャンクション計画の都市計画変更をかちとる
      4. 和光富士見バイパスを凍結・見直しへ
      5. アセス後の名古屋環状2号線の運動
      6. 長崎県諫早北バイパス(国道34号)の運動
      7. 第二京阪道路の運動
  • 第3章 自然環境や住環境をまもる闘い―トラスト運動や鳥たちの「生存権」主張
    1. 高尾山をまもるトラスト運動
    2. オオタカが圏央道工事に“待った”
    3. オオタカと第二東名建設計画
    4. オオヒシクイを原告に―絶滅から守るために
    5. 道路建設阻止のための「地権者トラストの会」の設立と活動
    6. 土地収用をゆるさないトラスト運動
    7. 小さな土地で大きなトラスト運動
  • 第4章 これからの「みち」―まちづくりと公共交通への提言
    1. 歴史都市・京都を守るまちづくりと交通
    2. まちづくりと都市計画道路のありかた
    3. 人と環境にやさしい公共交通への提案
    4. 長崎市の路面電車83年のあゆみ
    5. 鎌倉市・東京都のTDM(交通需要管理施策)の試み
  • 第5章 交流を深め運動を高めた全国交流集会(第11回~第24回の記録)